
元気な笑顔
元気な笑顔はあっちのほうに
それともどっかそっちのほうに
さよならしたってもう咲いている
元気な笑顔はあっちのほうに
タンポポの綿毛の雲のような
柔らかい胸に抱かれて
青空よりも高く飛んでいた
微睡みながらも扇ぐあなたの団扇で
夢って言葉を知ってただろうか
知っていたとしても
きっと小さな小さな夢だったろうな
あなたの弱音は聞いたことがない
あなたの涙も見たことがない
あの人が去年 死んだ時でさえ
ただ黙って目を瞑ってたんだ
白くひょろ長い糸のような
か細い体を波立たせ
鋼鉄よりも強く生きていた
針穴の大きさを心得ていたんだ
愛って言葉を知ってただろうか
知らなかったとしても
きっと大きな大きな愛を持ってただろうな
元気な笑顔はあっちのほうに
それともどっかそっちのほうに
さよならしたってもう咲いている
元気な笑顔はあっちのほうに
元気な笑顔はあっちのほうに
元気な笑顔はあっちのほうに
Key: A# / Capo 3 (G)
都会のアリス
アリスは都会で時計になった
チクタク… アリスは時計になった
今何時? アリス、答えないで
森の小鳥が朝を告げるよ
昔々、アリスは
蕾のベッドで目を覚まし
血の通った草花と
兎のステップを踏んでいた
夜になると流れ星が
月の音楽を奏で
獣たちのハーモニーと
寝息を枕にして眠った
今、アリスは
眠ることを知らない
作り物の花びらを
はだけさせながら踊っている
街灯を指さしたりして
何をしているのかと聞くと
このガスに覆われた夜空で
星を数えてるって言うんだ
アリスは都会で時計になった
チクタク… アリスは時計になった
今何時? アリス、答えないで
森の小鳥が朝を告げるよ
昔々、アリスは
草の上に座っていた
今、アリスは
アメリカの上に座っている
昔々、アリスは
ドングリを集めていた
今、アリスは
ダイヤのなる木を探している
明日、路面電車で
メルヘンがやってくるだろう
街の電飾は
毒リンゴとすり替わるだろう
ホームレス通りには
花火が打ち上がるだろう
時計台の歯車は
優しさに耐えきれないだろう
あららら アリス
夢の時間を
あららら アリス
刻んでよ
アスファルトに手が食い込んでいるよ
お花畑になり損ねた少女
アスファルトに足が食い込んでいるよ
お花畑になり損ねた少女
今何時? アリス、答えないで
森の小鳥が朝を告げるよ
Key: D / Capo 2 (C)
手をつなごうよ
愛の優しさに触れ
心は待ちぼうけ
鐘の音に挟まれ
もう出会えない
人の弱さに震え
叫びは飲み干され
花の根に憧れ
もう歩けない
街の音楽が光る
息の止まったビルの空に
何度でも繰り返す
狂った夢のコンサート
孤独な夜は一人
メロディーのように血を吐いた
ラン、ララン、ラランってね
ラララ 描かれた音符
愛の眩さに触れ
瞳は焼け爛れ
見つめ合う喜びも
記憶の底へ
相合傘の花が
くるっと廻って枯れ果て
春の雨が上がって
水玉溜まり
街の本棚で光る
アスファルトの言葉が咲いた
あっという間の命
でも幸せになれるよ
惨めな夜は一人
メロディーのように血を吐いた
ラン、ララン、ラランってね
ラララ 描かれた音符
猫のニャオに答えて
犬のワオンに答えて
人は声を失くして
手をつなごうよ
「みんなで集まって笑って歌いたい」
そう言い残し遺された楽譜
今夜は雪がひらり
かじかむ痩せた手と手と手を
ラン、ララン つないでね
もう最後とわかっても
今夜はみんな一人
メロディーのような死を願い
ラン、ララン 踊っちゃうよね
ほら 朝までコンサート
街のカフェでばったり
あの日あの時の君のまま
ラン、ララン、ラランってね
ラララ 描かれた音符
ララララン、ララン、ラランってね
ラララ 描かれた音符
猫のニャオに答えて
犬のワオンに答えて
人はニッコリ笑顔で
手をつなごうよ
Key: B / Capo 4 (G)
人が死ぬよ
闇のギタリストが音色を
密輸しようとしているんだって
夢の小人が薬を
好んで飲んでる理由を知ってるかい?
僕はドーナッツの円周上で
延々と走り続けていたんだよ
ハローハロー ハローハローハロー
ハローハロー ハローハローハロー
ファンタジーは嘘さ
人が死ぬよ
東の王様が桜の木を
焼き払ってしまったんだって
西の大統領が自由の
女神に手錠をかけたんだって
僕はちょうど真ん中の国にいて
満腹の腹をゴミ箱に捨てるよ
ハローハロー ハローハローハロー
ハローハロー ハローハローハロー
みんな過剰栄養さ
人が死ぬよ
占い師はメガネを外して
やっと世界とピントが合ったんだって
虹が黒マントを身にまとい
やっと色を手に入れたんだって
僕は科学の裏通りに立ち
明けない夜にメスを入れるよ
ハローハロー ハローハローハロー
ハローハロー ハローハローハロー
誰かにとっての答えさ
人が死ぬよ
赤いストリートで通り魔は
命が通るのを待ってるんだって
あの日、都会のゴールキーパーが
守りきれなかったもの 知ってるかい?
僕はあやふやな暮らしの中で
あやふやな自殺を繰り返しているよ
ハローハロー ハローハローハロー
ハローハロー ハローハローハロー
風の独り言さ
人が死ぬよ
Key: C#m / Capo 4 (Am)
柔らかい月
柔らかい月だよ おまえの頬っぺた
おれの手のひらで とろけてゆく
熱々のバターのように
柔らかい月だよ おまえの天国
都会の音が嫌いだって泣いてたね
ビルは花のお墓だから
恋の終わりごろに
夜が星にキスをした
ちょっと待って それはまやかし
おれはもうだめだ
柔らかい月だよ おまえの瞳は
遥か遠くの光を宿している
かぐや姫なのかい?
水玉模様の
ロケットに乗り込んでゆく
ちょっと待って それは幻
おれはもうだめだ
恋の終わりごろに
夜が星にキスをした
ちょっと待って それはまやかし
おれはもうだめだ
柔らかい月だよ おまえの頬っぺた
おれの手のひらで とろけてゆく
今じゃ何も残っていない
柔らかい月だよ おまえの天国
おれたちの宇宙は地獄だったね
元気でやってるかい?
Key: G / Capo 0 (G)
ANDY
本棚の裏やベッドの下は
ホコリまみれで
そこで暮らす忘れ去られた
僕らはガラクタ
必死に叫んだ 音の出ない声で
見つかって摘まれて ゴミ箱なのに
ここでアンディを待ってたんだ
恐竜とカウボーイと宇宙の戦士が
出会ったりして
ジャガイモ野郎に囚われた
姫を救ったりして
世界の創造者 それが彼だった
今日はどんなドラマが生まれるのかな
ここでアンディを待ってたんだ
お前らなんかぶっ壊れちまえばいいと
思ったりもしたけれど
修理のできないものが世の中には
あるらしいんだ
嫉妬に狂った 豚箱の陰で
鍵はいつも拳の中に
ここでアンディを待ってたんだ
誰かが決めた法律や規則に
がんじがらめで
これが僕らの宿命なんだと
お前は言うけれど
納得できないよ 彼の涙見ただろ
もう一度あの笑顔 取り戻そうぜ
ここでアンディを待ってたんだ
朝昼夜や春夏秋冬は
知っていたけれど
もっと残酷な時の流れがあったとは
知らなかった
変わってしまうなら先に言ってよ
永遠だって思ってたじゃないか
ここでアンディを待ってたんだ
ここでアンディを待ってたんだ
ここでアンディを待ってたんだ
ここで……
ここでアンディを待ってたんだ
Key: C / Capo 0 (C)
虫たちのオーケストラ
芋虫のようなネクタイ
芋虫のほうがマシじゃないか
ほら、上を向いてごらん
真っ赤な蝶々が飛んでるよ
君よりも高いところで
命を育んでいるね
君にはきっと届かない
木登りが得意だったとしても
甲羅に羽を隠したまま
隠したことを忘れてしまった
間抜けなカブトムシだね
子供たちが笑ってるよ
夢よりもキラキラな木から
夢よりも甘い蜜が出る
君はそれを舐めちゃいけない
友達が舐めていたとしても
幻のような一瞬
三日続けば真実じゃないか
ほら、コオロギの歌声が
川のほうから聞こえてくるよ
いい席をとっておいたよ
今夜は虫たちのオーケストラ
橋の下で待つとしよう
君が大人になってしまったとしても
星に願いを託したまま
年老いていくのがオチじゃないか
抜け殻が引っかかったまま
飛べずにいるなんてバカじゃないか
蝉が笑っていたとしても
今が夏とは限らないよ
君が笑っていたとしても
君が生きていることにはならないよ
芋虫のようなネクタイ
芋虫のほうがマシじゃないか
ほら、上を向いてごらん
真っ赤な蝶々が飛んでるよ
Key: D / Capo 2 (C)
君みたいな花
なんとなく電気を消してみる
窓の外は満月
蜜の香りが部屋に漂い
振り返れば 君みたいな花
ゆっくりと人生を腐らせる
街の灯は骸骨
ビルの陰に沈む夕陽が
炙り出すのだ 君みたいな花
みんなはとっても頑張ってる
なのに朝はやって来ない
「疲れた」「疲れた」「疲れた」が口癖
見えないのかな 君みたいな花
憂鬱がヨットで漂ってる
小さな星が病んでる
弱い人たちの心の庭で
咲き誇っている 君みたいな花
君は君を失って
だんだんただの比喩になる
どっちを見ても どっちを見ずとも
ぜんぶぜんぶ 君みたいだな
あなたは夢から逃げている
夢は追って来ないのに
逃げた先で出会う 幸せ
逃げた先で出会う 君みたいな花
わたしは歌から逃げている
傷の癒えない音楽
もしも今日が最後だと知っていれば
探しただろうか 君みたいな花
なんとなく電気を消してみる
窓の外は満月
蜜の香りが部屋に漂い
振り返れば 君みたいな花
君がそこにいるような気がして
振り返れば 君みたいな花
Key: C# / Capo 1 (C)
デッサン
下書きだけは上手かった
すべてに満たされた風景
色を重ねるとそれは
出来の悪い絵になった
ブランコにしがみついた
駄々っ子のような姿で
揺られつづけて数十年
それでもママを待った
間違いだらけの呼吸を止めて
苦しくなったら生きものだ
もうデッサンはやめだ
それってなんの気持ちだ
ふと笑った勢いで
幸せになりたいな
ふと転がったふりして
逃げ出した石があった
木陰で眠りこけた
待ち合わせのはずだった
夢見つづけて数十年
それでも君を待った
出会い頭の運命を重ね
分厚くなったら実力だ
もうデッサンはやめだ
それってなんの気持ちだ
どれだけうがいをしても
喉を通らないメロディー
口ずさむためには罪を
許す必要があった
思い出すのが心配で
ひたすら考えていた
あわてんぼうになろうよ
それでも誰かを待った
孤独に慣れると痛みを忘れ
空も飛べるから大丈夫だ
もうデッサンはやめだ
それってなんの気持ちだ
下書きだけは上手かった
君と共に歩く風景
色を重ねるとそれは
小さな春になった
Key: C / Capo 0 (C)
ノスタルジア
わたしの名前を呼ぶのは
いつのどこのだれだろう
あなたの名前を呼ぶのは
風の子守唄
わたしがひとりぼっちなのは
門限がないからかな
じぶんで鐘を鳴らして
よし、おうちへ帰ろう
手がとても冷えていたから
水ですらあたたかい
わたしは手を洗いながら
水に恋していた
祭りのラストは
涙が花火を溶かすんだ
雪国の春みたいに
汽車は走りながら
線路を壊していく
思い出を下敷きにして
もう、おうちには帰らないんだろう
乗客はゼロのはずなのに
座席で何かが光っている
あれはだれかの忘れ物
ノスタルジア
あなたの歌はむず痒い
人の皮膚があるみたい
近づかれると懐けない
離れると苦しい
街よ清く寂れてゆけ
青空よ焦げてゆけ
すべてが忘れ去られても
あなたがいればいい
写真に写ったあの日のわたしは
心が丸くて欠けていない
生きてる色味や掴める匂いが
溢れる大地の朝が好き
汽車は走りながら
線路を壊していく
思い出を下敷きにして
もう、おうちには帰らないんだろう
乗客はゼロのはずなのに
座席で何かが光っている
あれはだれかの忘れ物
ノスタルジア
恋を歌いながら
恋には裏切られる
死んでしまいたいぐらいだ
でもメロディーが邪魔するんだろう
観客はゼロのはずなのに
座席で何かが光っている
あれはだれかの忘れ物
ノスタルジア
あれはだれかの忘れ物
ノスタルジア
わたしの名前を呼ぶのは
いつのどこのだれだろう
あなたの名前を呼ぶのは
風の子守唄
Key: G / Capo 0 (G)
